2022年10月からの地域別最低賃金額改定の目安
毎年見直しされる「最低賃金」ですが、今年度10月からの最低賃金の引き上げについて議論してきた中央最低賃金審議会は、
過去最大となる全国平均31円の引き上げを目安として示しました。
現在の最低賃金の全国平均は時給930円です。
引き上げ額は昨年度の28円を上回り、昭和53年度に目安制度が始まって以降最高額となります。
引上げ率に換算すると3.3%(昨年度は3.1%)です。
目安通りに引き上げられると全国平均で時給961円となります。
過去最大の引き上げとなった理由は物価の上昇、中でも生活必需品の値上がり幅が大きいことです。
最低賃金に近い賃金水準で働く人の生計の維持を重視したようです。
実際の引き上げ額は都道府県ごとに設置されている審議会での議論を経て決まることになります。
政府が全国平均の時給1000円の早期達成を目指す中、今年度も大幅な引き上げが進められる見通しとなりました。
<参考:2022年の都道府県別最低賃金引き上げ額(中央最低賃金審議会の答申による見通し)>
M.F
2022/08/19
- 人事・労務