京都の税理士川端雅彦のコラム

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2011/9/12

企ての日

アイネックスでは、毎月一回「企ての日」という日を設けています。というか、設けることにしました。「企ての日」とは、何かよからぬ野望を企む日にように聞こえますが、そうではありません。
 
第1回目は、9月6日でした。
 
企ての日の1つめのルールは、すごくシンプルです。

  「企ての日は、普段の業務(監査、決算、年末調整etc)をしてはいけない。」

なんで、そんな日を設けるのかってことですが、カッコよく言うと「創造的な思考」を促すことが目的です。平たく言うと「月のうち一日ぐらい普段と違うこと考えようや!」っていうことが目的です。

だいたい、我々の税理士の業界ってのは、ライフサイクルの大変長いサービスを提供しています。
 

もちろん、商法が変わり税法が変わり、IT化が進み、クラウドの時代も、すぐそこまで来ているわけですが、やっていることは昔も今も変わらず「税務当局に、税務申告を代理している」のです。


コンサルティングサービスや、複雑なスキームを使った提案などもありますが、それらはごく一部で、収益の大部分は税務代理というのが多くの税理士事務所の収益構造だと思います。


一方で、世の中は大きく変化しています。

円高は、企業の海外移転を加速させます。中小企業も、全く例外ではありません。タレントの不足は、ユニクロのように英語が必須アイテムの時代を到来させるでしょう。

イオンだって、海外進出先で人材確保するって言ってますから、ますます内向きではダメになってしまうわけです。


だからと言って、ドメスティックな法律で守られている税理士事務所の仕事がなくなるわけではありません。

しかし、このまま同じサービスを続けていても、需要は少なくなる、あるいは儲からなくなることは確実です。

私たちの業界で、わかっちゃいるけど変われない「ゆでガエル現象」でひっくり返るところが、そこかしこで見られることもそう遠くないでしょう。


だからということはないのですが、ゆであがる前に面白いことを考えてジャンプしようじゃないか!と思ったわけです。そこで、企ての日には、例えば、次のようなことをすることになります。


・新しいビジネスプランを練る。
・生産性を改善するための企画をする。
・営業の企画をする。
・新しいサービスの企画をする。
・社員がもっとやる気になるような制度を企画する。Etc

 

ここまでは、ごく常識的なことなのですが、企ての日には、2番目にユニークな次のルールがあります。

  「企てたことは、実行しなくていい。」

 

不思議に思われるかもしれません。でも、企てたことを実行しないといけないということになると、突飛でラテラルなアイデアが出てこなくなり、しょぼくて、リスクの少ない平凡な企画になってしまいます。


どうです?企てたことをやる責任はないので、自由な発想ができると思いませんか?

 

1回目の企てにおいて、「シンガポール経由インドネシアへ進出する企業を支援するサービス」なんて、突拍子もないアイデアが出てきたので、これはこれでよかったのかな、と思ってます。


 

そして、3番目のルールは次のようなものです。


  「アイデアについて3人以上でグループディスカッションを行うこと。」


企ての日を迎えるにあたって、あらかじめ、各自、チーム、プロジェクトなどで、事前に自分がどんなことをするのかを考えてもらいます。


そして、当日、マインドマップやブレーンストーミング、KJ法などの手法を使って、皆で話し合ってもらうわけです。

そうすると、すごくコミュニケーションが活発になります。


そして、そこには、ともに問題点を発見し、共有する。あるいは、解決策について喧々諤々議論する。衆知を集める、など様々な体験をすることになります。


そのようなプロセスを通じて、みんなが、自分で決めているという感覚が持てるようになります。


そうすると、みんなが自律的に動く明るい職場が出来上がると思うのです。

ここが、私の企てであります。

つまり「自律的に動く人たちが集う明るい職場の、パフォーマンスは高い」という仮説を証明しようというのが、私の企てなのです。

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